『科学談話室』の話題より
並列無限個の電気抵抗
2004/08/06 話題提供
2004/08/09 最終更新
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[danwa:0971] 積乱雲発生と移動に伴う地電流変化について
Date: Fri, 6 Aug 2004 20:44:56 From: 浦田
大阪の浦田と申します、今は風車ばかり作っています。

この季節はデジカメを3秒インターバルセットして積乱雲撮影追っかけやってます。
ご入会早々で失礼かもしれませんが、中村さん、教えてください、積乱雲の電荷は地 上表面の電荷と引き合ってるそうですね、たとえば 自分の位置から東に積乱雲が発 生したとき溝をはさんで東西に打ち込んだ アース棒に電流差、電圧差がテスターで計測できるほど表われますか?
もし観測経験あればよろしく。


[danwa:0972] Re: 積乱雲発生と移動に伴う地電流変化について
Date: Mon, 9 Aug 2004 11:19:34 From: 中村
談話室のみなさま、はじめまして。
新規に参加させていただきます中村ともうします。
よろしくお願いします。

浦田さんからのお話で、大気電気のことは全くのしろうとですが、 わかる範囲でコメントします。

以下、浦田さんからの引用は>で示します
(部分引用ですがご了承願います)。
> 積乱雲の電荷は地上表面の電荷と引き合ってるそうですね、
> たとえば 自分の位置から東に積乱雲が発生したとき
> 溝をはさんで東西に打ち込んだアース棒に電流差、電圧差が
> テスターで計測できるほど表われますか?
手元にある教科書(「雷と雷雲の科学」北川信一郎著)によると、 図3−6として、地面は導体とした場合の計算値ですが、 適当な高度(8km)に適当な大きさの電荷(-25クーロン)があると 最大で電荷の直下でー7kV/m程度の地表電界ができるようです。
もちろん、鉛直方向に大きな電圧変化。
水平方向の変化が図示されていて、水平スケールはおよそ10kmです。
つまり、直下から10km程度、はなれたところでは、−1kV/m程度に 下がります。
導体ならば、この程度の電界のできそうなところで、 溝で地面の抵抗が大きいときに、どのくらいの水平方向の電圧差が できそうかという問題だと思うのですが、この先はよくわかりません。

なお、上の話は、負の電荷があるところに集中している場合ですが、 実際は、雷雲の水平スケールも関係しますし、また、正極と負極が それぞれ水平・鉛直方向に分布するので、地表での観測も 複雑な分布を示すという話です。
あまり、参考にならなかったかもしれませんが、 オーダーとして、この程度だと思っていいのではないでしょうか?

> もし観測経験あればよろしく。
世の中には、雷雲の中での観測をする勇敢な方もいらっしゃいますが、 私自身はありません。


・・・さて、この先 話はどうなるのか?お楽しみに!・・・
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