『科学談話室』の話題より
氷 河 期
2005/05/01 話題提供
2005/05/31 最終更新
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[danwa:1008] 氷河期
Date:Sun, 1 May 2005 17:30:03 From: 山口
偉い(?)先人が誤った意見を述べるとその呪縛で科学が遅らせた例は枚挙の暇がありません。
いつもおかしく思っているのですが、恐竜が活躍する絵には殆どと言っていい位火山が活動しています。
しかし、これは本当でしょうか?
火山が爆発するとその塵により大気の温度は下がるのです。
恐竜絶滅の原因は巨大隕石の衝突による塵が大気の温度を下げた為と言う説もある位ですから。
それ程ではないにしても火山の爆発が大気の温度を下げるのは事実です。
1783年の浅間山の噴火による冷夏が天明の飢饉を引き起し、地球的な温度の低下のより、アンシャンレジューム(旧体制)で苦しむフランスの農民を苦しめ1789年のフランス革命に繋がった(*)と言う意見がある位ですから。
*天明の飢饉は1782〜1788年を言う。
従って浅間山の噴火以外にも人為的な政策のミスも原因の一つだし、フランス革命も市民階級の勃興による市民革命と見るべきでしょうから「遠因となった」と言葉を濁しておきます。

一つ教えて頂きたいのですが、地球の内部は冷えているのですか?温まっているのですか?
地球の内部の核反応による発熱と地球から放出される熱量の差によって決まるのだと思いますが知っておられましたら教えて下さい。


[danwa:1010] Re: 氷河期
Date:Mon, 2 May 2005 07:39:01 From: ころたん
おはようございます、ころたんです。

> 一つ教えて頂きたいのですが、地球の内部は冷えているのですか?温まっているのですか?
> 地球の内部の核反応による発熱と地球から放出される熱量の差によって決まるのだと
> 思いますが知っておられましたら教えて下さい。

地球内部の熱は核反応ではなく重力発熱と太古からの保温熱や自転等の影響がプラスされるのではないでしょうか?
表面は内部より伝わってくる熱と、太陽の影響その他と考えます。
地球内部に限定しますとわずかづつ冷えているのではないでしょうか?

そして表面は大気等の変化により放出熱がわずかに変化し温暖化現象が発生するのだと理解しております。
そして私は温暖化という言葉は誤解をまねきやすいと思います。温暖と表現するよりも地域により自然活動のムラが大きくなることを表現する言葉のほうが適当ではと思います。


[danwa:01021] Re: 氷河期
Date: Thu, 26 May 2005 12:52:29 From: 山口
山口です。ころたん様へ
Newton 2004/1 44p プレートテクトニクスの源となっている熱源として 浜野洋三教 授(東大大学院理学系研究科)によると「一つは地球が出来た時の微惑星の衝突エネ ルギー、もう一つは地球内部に含まれるウランやトリウムなどの放射性元素」と有り ます。やはり核反応も熱源の一つと思います。この書物を見てプレートテクトニクス が少し分った気がします。

話は変わります。5/10 メキシコで大きな火山が爆発したテレビを見ました。今年か 来年は冷夏になると思いますが如何でしょうか? (浅間山の噴火がフランス革命の 遠因となった と以前言った件)


[danwa:01023] Re: 氷河期
Date:Thu, 26 May 2005 17:39:15 From: 山口
山口と申します。
先日NHKのテレビで氷河期は地球がすっぽり氷で覆われた時代と放送されました。しかし、こんな事があるのでしょうか?
私が受けた氷河期の説明は大陸移動説(37年前の高校時代にはプレートテクトニクス説はまだ無かった)に基づくもので、 偶然その時に大陸(まだ一つのもの)が極にあったので、全世界で氷河の痕跡が見られる と言うものでした。
この考えの方が説得力があるのですが、地球が氷で覆われる事はどの様な根拠でそう言われるのでしょうか?
また将来その様な氷河期が来る事は考えられるのでしょうか?


[danwa:01026] Re: 氷河期
Date:Fri, 27 May 2005 01:20:08 From: ころたん
山口様こんばんは、ころたんです。
地熱は確かに重粒子崩壊のエネルギーはあると思います。問題は発熱比率と思いま す。
厳密なお話としては御話にでていない他の原因による発熱もあります。
浜野さんたちが言っている微惑星衝突は分かりますが表現が部分的すぎます。
本来惑星系は星間物質の濃い中心が重力が強く大きな星が生まれ周辺は星間物質密度 の変化が惑星誕生の素となります。
その星間物質が少し集まりだしたのが微惑星となります。
大きな中心の周りに星間エネルギーにより周回し所々ムラがあるように集まりだして 固まりだした多くのものがそれぞれの中心に移動する再に衝突現象が発生すると思わ れます。
星間物質は無秩序に散らばるように思われますが現実には光や重力その他の星間エネ ルギーによりかなりムラのできるもので、そこから再度始まるのです。元は崩壊星の なれのはての星間物質です。


[danwa:01027] Re: 氷河期
Date:Fri, 27 May 2005 10:08:38 From: ころたん
おはようございます。ころたんです。
私は地球全体の氷河期には疑問を感じております。
寒冷地の大移動は大陸移動や地軸の変化で起きております。
ただ、地球全体氷河期となりますと大量の太陽光遮断物質がある場合となります。多 数の火山の噴火や多数の隕石の到来などが考えられるでしょう。しかしいくら天文的 地球時間とはいえ期間限定で多数発生確率の可能性は少なく感じます。
そして氷河期はなんどかあったと言っている方もおりますがどうでしょうか?


[danwa:01028] Re: 氷河期
Date:Fri, 27 May 2005 11:37:19 From: 山口
ころたん様。
ご意見有難うございました。権威に弱い日本人なのでNHKのテレビを鵜呑みにすると ころでした。真実が分るまで(自分が納得するまで)ペンディングにしておきます。


[danwa:01043] Re: 氷河期
Date: Tue, 31 May 2005 12:54:41 From: 山口
ころたん氏[danwa:1027]
>そして氷河期はなんどかあったと言っている方もおりますがどうでしょうか?
とありましたので検索しました。事実何回かありその年代も記されていました。7億年前の氷河期は地球がすっぽり氷で覆われた全球凍結とありました。「そんな事はあるか!」と更に読んでいくとその原因として
(1) 地球に起因するもの   火山等の噴火 (略)
(2) 太陽に起因するもの   太陽が放出しているエネルギーは常に一定というわけではない。 1410〜1540年 1640〜1715年には黒点が殆ど現れず、寒冷化が起こったとあります。誰がどのようにして観測したのかな?と思いながら先に進みました。
(3) 太陽系外に起因するもの 太陽系は銀河の中を波打ちながら2億年で公転している。数千万年ごとに銀河面を通過するが。その時巨大な分子雲の中を通過する事がある。この時、太陽光線が分子雲によって遮られ、日射量が低下する可能性がある。(可能性があると控えめな表現が好ましい)
 
(3)の考えは全く思いつきませんでした。水野晴郎では無いが「勉強する事って楽しいですね!」
 
只、結論としては大陸移動や地軸の変化(21.8度から24.5度まで4万1千年の規模で変化する)ミランコビッチ説が有力な様です(反対意見もある)
 


[danwa:01044] Re: 氷河期
Date: Tue, 31 May 2005 13:19:19 From: ころたん
こんにちは、ころたんです。
銀河系は太陽系を含む全体が秒速300km前後で公転しています。
しかし
[danwa:1043]山口さん
>(3) 太陽系外に起因するもの 太陽系は銀河の中を波打ちながら2億年で公転している。数千万年ごとに銀河面を>通過するが。その時巨大な分子雲の中を通過する事がある。この時、太陽光線が分子雲によって遮られ、日射量が>低下する可能性がある。(可能性があると控えめな表現が好ましい)
説は私には信用できません。
なぜなら星間微少物質を含めて全てがともに公転しているわけですから巨大分子雲を通過することはないはずです。
一方通行を逆走するような星間物質があったらブラックジョークですよね。

・・・さて、この先 話はどうなるのか?お楽しみに!・・・
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