2005年4月24日半影月食

4月24日の半影月食,見えるかな?

 来週の日曜日(4月24日)は満月で、「半影月食」となります。

 半影月食は肉眼ではほとんど分からないと言われています。 でも、本当に全然欠けているのが分からないのか、晴れていたら確かめてみてください。
 写真に撮ると、月の一部が暗くなっているのが分かるかもしれません (今回は月の北側が暗くなっているはずです)。

 当日の大阪での月の出は18:34(日の入は18:37)で、 すでに月食の状態で昇ってきて、午後8時半過ぎまで半影月食になっています(なっているはずです)。 この時、月の右上には木星が明るく輝いています。

 ちなみに、日食と月食は、月の公転軌道の関係で約2週間をおいてペアになって起きることが多いですが、 今回の月食は4月9日に中南米で起きた金環皆既日食とペアになっています。


1. 半影月食とは・・・

 地球が作る「半影(はんえい)」に月が入っている状態です。
月食概念図(縮尺はてきとうです)
 半影の部分では、地球をかすめて太陽光の一部が月に当たっています。 一部とはいえ、太陽光は強烈なので、月の明るさはほとんど変わりません。 この時、月では太陽の一部が地球に隠されて部分日食となっています。
 月が本影に入ると太陽光は当たらなくなり、暗くなります。 月の一部が本影に入った状態を「部分月食」、全部入った状態を「皆既月食」といいます。 部分月食や皆既月食になっている時、月では地球が太陽を全部隠しているので、皆既日食が起きています。

2. 次回の月食

 今年は10月17日に部分月食があります(20:34〜21:32)。 でも、食分(欠ける割合)はたったの0.07なので、こちらも月食になっているのが分かるかどうか、というところです(ほとんど半影月食と言っていいでしょう)。


2005.4.16記(石坂

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