フォーマルハウトに惑星?

フォーマルハウトに惑星か!?

 ハッブル宇宙望遠鏡HSTが、秋の一等星フォーマルハウトに惑星が存在する証拠を発見しました。
 
 フォーマルハウトはみなみのうお座の一等星で、地球からの距離は25光年、太陽より若く2億歳の星です(太陽は46億歳)。

 このフォーマルハウトをHSTが観測したところ、フォーマルハウトの周りにチリ(ダスト)のリングが発見され、 しかもリングの中心がフォーマルハウトから22億km(15天文単位:太陽−地球間の距離が1天文単位=約1億5000万km)もずれていたのです。
フォーマルハウトのダストリング:Credit: NASA, ESA, P. Kalas and J. Graham (University of California, Berkeley), and M. Clampin (NASA's Goddard Space Flight Center)  これは、フォーマルハウトをめぐる惑星の引力の影響だろうと考えられます。

 リングそのものはフォーマルハウトから70〜130天文単位のところに広がっており、 惑星はリングの内側にあるのだろうと推測されますが、写真には写っていません (もしリングのズレの原因が伴星であるなら、写るはずです)。
 この写真からは惑星の大きさは分かりません。はたして、どんな惑星なのでしょうか・・・?

 フォーマルハウトは6月末現在、真夜中2時くらいの南の空に見えます。  


※原文は英語ですが、 HSTのプレスリリース をご覧ください。


2005.6.23記(石坂

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