ディープインパクト成功!

お見事、ディープインパクト!

ディープインパクトの弾丸が撮影した衝突する5分前のテンペル第1彗星の表面(NASA/JPL-Caltech/UMD )  2005年7月4日、NASAの彗星探査機「ディープインパクト」がテンペル第1彗星の核に 360kgもの弾丸を撃ち込み、見事命中しました。
 命中の瞬間、彗星はそれまでの4倍の明るさになり、その様子をNASAのハッブル宇宙望遠鏡HST、ヨーロッパ南天文台ESOのVLTなど、世界中の望遠鏡が詳細に観測しました。

 彗星は「汚れた雪玉」にもたとえられ、内部には太陽系ができた頃の物質がそのまま残っていると考えられています。

 写真には噴出するチリやガスが写っています。 衝突直後のテンペル第1彗星(NASA/JPL-Caltech/UMD )
 予測どおりガスの中には水蒸気が含まれており、彗星内部が氷でできていることが実証されました。
 また、チリは時速1800kmもの猛スピードで広がっており、広がり方もチリの粒の大きさによって違うことも分かりました。

今後、噴出した物質の詳しい分析により、太陽系形成の謎に迫ることができるでしょう。

テンペル第1彗星から噴出すチリ(ESA)  


※原文は英語ですが、
 ・ヨーロッパ宇宙局ESAのプレスリリース
 ・NASAのプレスリリース
 ・HSTのプレスリリース
 ・ESOのプレスリリース
をご覧ください。


2005.7.5記(石坂

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