アンドロメダ銀河の中心核

アンドロメダのおへそは青い!

 NASAアメリカ航空宇宙局のハッブル宇宙望遠鏡HSTがアンドロメダ銀河の中心部を詳細に観測し、 巨大ブラックホールの周りに生まれたばかりの青い星が集まっていることを発見しました。
M31全景(左写真)、中心部(右上)、想像図(右下) (NASA/ESA)
 アンドロメダ銀河M31は銀河系から230万光年離れた、"隣の銀河"です。 その中心部("中心核")には太陽の1億4000万倍という巨大なブラックホールがあります (ちなみに銀河系中心核の巨大ブラックホールは太陽260万倍です)。

 アンドロメダ銀河の中心部には2つの核が観測されます。 一つは巨大ブラックホール(右上の写真で、右側の小さな光点)、もう一つは巨大ブラックホールを巡る赤い星の集団(右上の写真で、左側の大きな広がり)です。

 今回の観測では、この赤い星の集団(リング)とは別に、 巨大ブラックホールのすぐ近くに青い星が集まっていることが分かったのです。 星が青いのは生まれたばかりであることを示しています。 ブラックホールに吸い寄せられたガスから新しい星が生まれている、ということでしょうか・・・?

 アンドロメダ銀河はアンドロメダ座の腰のところにあり、9月現在、 午後9時北東の空に見えています(天の川が見えるような条件のよい星空では肉眼で確認できます)。

※原文は英語ですがHSTのプレスリリースをご覧ください。

2005.9.24記(石坂

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