2005年10月30日、火星最接近!

火星、接近!

火星2005年10月20日19:37(科学館屋上天文台)  最近、 午後9時ぐらいの東の空にひときわ明るく輝く赤い星があります。これは火星です。

 今月10月30日に2年2ヶ月ぶりに地球に接近するため、とても明るく大きく見えているのです。今年ほどの接近は今後15年間ありませんから、お見逃しなく!
 明るさは−2等あり、一等星の10倍も明るいので、街中でも平気で見えます。

●火星接近のひみつ

 火星は地球の一つ外側の軌道を686日でめぐっています。 地球の方が速く軌道を回っているので、およそ2年2ヶ月ごとに火星を追い抜かします。 金星・地球・火星の軌道(2005年) この時が、火星の接近です。

 火星の軌道は円よりもゆがんだ"だ円"形なので、同じ「接近」といっても、近づく距離は毎回変わります。 今年の場合は6942万kmです(2年前の大接近の時は5576万kmまで近づきました)。 火星は小さいので、接近している時以外はほとんど見えません。

 火星は最接近日(2005年10月30日)を過ぎても、12月ぐらいまでは明るく見えていますが、11月中が最も見やすいでしょう。

★金星も見ごろ

金星2005年10月22日17:46(科学館屋上天文台)  地球の一つ内側の軌道をめぐる金星「宵の明星」も今、見ごろをむかえています。金星は夕方(午後6時〜7時くらい)、西の空でものすごく明るく(−4等:一等星の100倍!)見えています。 金星は火星とは反対に地球よりも速く動いていて、今は地球を追い抜かそうとしているところです。 金星は今年の12月10日に最も明るくなります。


2005.10.23記(石坂





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