木星に小赤斑誕生!
木星の新赤斑[Christopher Go, NASA]

木星、新赤斑成長中!

 太陽系最大の惑星・木星には「大赤斑」と呼ばれる赤い大きな渦があります。

 その木星に、新たな赤い渦が誕生し、成長しているらしく、アメリカ航空宇宙局NASAの研究者は「Red Jr.(赤斑ジュニア)」というニックネームで呼んでいます。
 "赤斑ジュニア"の大きさは大赤斑の半分くらいで、もともとは3つの小さな渦が2000年に合体したものです。
 昨年までは白っぽかったものが、最近、赤くなってきたようです。

 大赤斑にしろ、赤斑ジュニアにしろ、なぜ赤っぽい色をしているのかはよく分かっていません。
渦の底部からなんらかの物質が巻き上げられて、太陽の紫外線によって化学変化をしているのではないか、と考えられています。

 大赤斑も何世紀も前にいくつかの渦が合体して大きくなったことが分かっています (近年は大赤斑が誕生した時よりも小さく色も淡くなってきています)。

 赤斑ジュニアの今後の"成長"が楽しみです。

 木星は2006年3月現在、てんびん座領域にあり、明け方南の空で明るく見えています。
2006年3月朝4時の南の空(ステラナビゲータにより作図)


※原文は英語ですがNASAのプレスリリースをご覧ください。

2006.3.8記(石坂

【天文・宇宙】の話題
科学あれこれ
ホームページへ