★★★ 星座ひとくちメモ 〜初夏〜 ★★★

初夏の星座

てんびん座  (中級)

 おとめ座の足元、さそり座の右(西)側でひらがなの「く」を逆さにした3つの星のならびを探す。 一番上にあるβ星ズベンエルカマリ(「北の爪」)は緑色をした珍しい星。 正義の女神アストライアが人間の善悪を計った天秤。 黄道十二宮で唯一、道具の星座。 ズベンエルゲヌビ(「南の爪」)とともに昔はさそり座の一部だった。


さそり座  (初級)

 一等星アンタレス(赤い星)、さそりの頭にあたるδ星(ジュべ)、尾の付け根にあるε星(ウェイ)、θ星(サルガス)、毒針にあたるκ星(ギルタブ)、が比較的明るく、見つけやすい (今、δ星がアンタレスに匹敵するぐらい明るくなっており、星図とだいぶ印象が違っているので注意)。 さそり座の形は「SASORI」「Scorpion」の頭文字Sを描く。「鯛つり星」という和名をもつ。


へびつかい座+へび座(中級)

 さそり座の上にのる大きな星座。 へび座は頭と尾に分割されている。 明るい星は少ないが、割と目立っている。U字型にならぶ星のお皿(へび座)と、その上にのる、大きな三角おにぎり(へびつかい座)を探す。 ケイローンに育てられた、名医アスクレピオスの姿。 頭に当たる星の名前はラス・アルハゲ(「へびつかいの頭」の意)という。


ヘルクレス座 (中級)

 へびつかい座と頭をつき合わせるようにして天頂付近に位置する星座。 こと座とうしかい座の間で、ゆがんだH(ヘルクレスの頭文字)型の星のならびを探す。 頭の星はラス・アルゲティ(「ひざまづく人の頭」の意)という。


こと座   (初級)

 夏の大三角の中でもっとも明るい星、ベガを一等星としてもつ。 竪琴の名手オルフェウスがアポロンより寄贈された楽器を描く、88星座の中で唯一の楽器の星座。 ベガは織姫星であり、こと座の平行四辺形を織姫の瓜畑とも見る。


りゅう座  (中級)

 北極星(こぐま座)を取り囲むように位置する星座。 頭に当たる2つの星(β星ラスタバンとγ星エルタミン:どちらも「竜の頭」の意)が意外と明るく、ベガの近くで目立っている。


おおかみ座  (上級)

 ケンタウルス座の槍にさされた狼の姿。 古くからある星座だが、昔は単に「野獣」だった。 さそり座の下(南の地平線近く)の天の川の中にある。


(2005.5.7記)


星座ひとくちメモ〜春〜

星座ひとくちメモ〜冬〜

石坂千春のページに戻る

ホームページへ