これは星の宝石箱や〜!

綺羅星集団NGC3603

NGC3603[NASA/ ESA/ STScI/Aura (The hubble heritage team)]  絵で描いたのではないか、と思うぐらいきれいな映像ですが、これはハッブル宇宙望遠鏡HSTが撮影した散開星団NGC3603です。
 まるでサファイアをちりばめた赤いベルベット張りの宝石箱のようです (※「宝石箱」というニックネームの星団は別にみなみじゅうじ座にあります;NGC4755)。

 南天のりゅうこつ座領域、地球から2万光年のところにあるNGC3603は、若くて高温の星が多数集まっています。 生れたばかりの星たちが発する紫外線が、母体となった星雲(赤いベルベットのところ)を照らし、吹き出す星風が複雑な模様を描き出しています。
 星団を取り囲む星雲の中に黒い筋や塊がいくつも見えますが、この中には星の卵が眠っており、やがて、新しい星が誕生します。

 NGC3603は、銀河系の中でもっとも星形成の盛んな場所のひとつです。


※原文は英語ですが をご覧ください。

2007.10.5記(石坂

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