衝突銀河10点満点

ハッブル宇宙望遠鏡、復活

 故障中だったハッブル宇宙望遠鏡HSTが復帰の数日後、アープ147という衝突した銀河の写真を撮影しました。
衝突銀河ARP147([NASA, ESA, and M. Livio (STScI)])
 写真まん中のうす紫ピンク色の銀河が、右側の青いリング状になった銀河を突き抜けたと考えられています。 右側の銀河は、池に石を投げ込んだときに波がリング状に広がるように、左側の銀河が突き抜けた時に衝撃波がリング状に広がり、そこだけ星の形成が盛んになったのです。 もともとの銀河の中心は青いリングの左下の赤っぽくなっているところです。

 アープ147は天文学者ホールトン・アープが1966年に出版した変てこな形の銀河ばかりを集めた「特異銀河カタログ"アープ・カタログ"」の中の一つで、 くじら座にあり地球から4億光年離れています。
 
 アープ147は左の銀河が「1」、右の銀河が「0」で、「10」という数字みたいに見えます。 HSTの本格的な修理は来年まで延期されましたが、ひとまず観測に復帰し、その復活度は「10点満点だ」とのことです。


※原文は英語ですがHSTのプレスリリースをお読みください。


2008.11.4記(石坂

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