"らせん状星雲"のその奥に・・・

らせん状星雲に迫る!

 ヨーロッパ南天文台ESOの天文学者チームが、惑星状星雲の一つ「らせん状星雲」(みずがめ座)を撮影しました。
らせん星雲NGC7293([NASA, ESA, and M. Livio (STScI)])
 真ん中の小さな白い点が白色わい星(この惑星状星雲の元になった死んだ恒星の中心核)で12万度もの高温です。 その周りに広がる青緑のところは、白色わい星からの紫外線を受けて光っている酸素原子。 その外側の色の部分は、水素原子や窒素原子が光っているところです。
 「らせん」と名づけられていますが、実際にはいくつかの円盤が重なった形をしていると考えられています。
 
 らせん状星雲の中をよく見てみると、小さな固まりが尾を引きながらいくつもあるのが分かります。 小さいと言っても、一つ一つは太陽系よりも大きなサイズで、どのようにして作られたのかは、まだよく分かっていません。

 さらに詳しく見てみると、らせん状星雲の向こう側に、たくさんの銀河が写っているのも分かります。

 原文は英語ですがESOのプレスリリースには、ズームインしていくビデオ映像もあります。 こちらもご覧になってみてください。

※惑星状星雲については、今年の6月5日より、プラネタリウムで特集します。

2009.3.1記(石坂

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