月の水

月探査機LCROSSによる水蒸気(?)の検出

 アメリカ航空宇宙局NASAの月クレーター観測衛星LCROSSが、月の南極付近にあるクレーター・カベウス(直径28m)の中に水の成分が含まれている証拠をつかみました。

 NASAは打ち上げに使われたロケットの最上段ケンタウルスを2009年10月9日にカベウスに衝突させました。 この時に吹き上がったチリをLCROSSが詳細に調べた結果、水起源と思われる成分が検出されたのです。

 カベウス・クレーターは月の南極辺りにあり、太陽の光がほぼ1年中当たらない「永久影」になっています。

 永久影では、太陽熱が温めることがありませんから、もし氷があれば、何億年もの間、解けずに残ることが予想されていました。

 月に水があるのか、ないのか、これまで何年にもわたって科学者たちを悩ませてきましたが、その謎に、文字通り、光が当たったのです。


※原文は英語ですがNASAのプレスリリースをご覧ください。

※月については、プラネタリウム「探査機かぐやが見た月世界」投影中です(2009年11月29日まで)

2009.11.20記(石坂

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