ゴッホ作「ローヌ川の星月夜」のナゾ

「ローヌ川の星月夜」に描かれている星は?

 「ローヌ川の星月夜 (Starry Night over the Rhone)」という絵をご存知でしょうか?
 星空を描いた数少ない画家の一人であるフィンセント・ファン・ゴッホ (1853.3.30-1890.7.29)が、1888年9月下旬、南フランスのアルル(北海道の札幌と同じくらいの緯度)で描いた作品です。

 絵の中央には“ひしゃく”の形に並んだ7つの星北斗七星が地平線に横たわるように描かれていますが、実はこの絵は、ローヌ川の東岸から南西方向を臨んで描いたことがわかっています。
 北斗七星は、その名のとおり、いつも北の空にある星の並びですから、本当はこの絵の構図のように、北斗七星が南西の空に見えることはありません。

 これまでの研究では、ゴッホは南西の方向を向いて地上の風景を描き、星空については9月下旬22時ころの北の方角を描いたと解釈されてきました。

 しかし、なぜゴッホは、別々の方角の空と地上を一つの絵にまとめたのでしょう? ゴッホが「ローヌ川の星月夜」の構図を思いついたキッカケはなんだったのでしょう?

 実は、この絵が描かれた9月下旬の南西の空には、北斗七星とよく似た、しかし北斗七星とは全く別のもう一つの「ひしゃくの星」があるのです。 それは・・・

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2012.1.25記(石坂

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