星座のおはなし

 みなさんは普段、夜空を見上げて星を見たりはするでしょうか? 住んでいる場所によっては星がなかなか見えないものです。 私自身、もともと大阪市内に住んでいましたので、ぱっと空を見上げて見つかる星なんてほとんどありませんでした。

 でも!どこにどんな星があるかをちょっと知っているだけで、大阪市内のように街の明かりが多い場所でも意外とたくさんの星が見つかります。みなさんがもし街明かりの多い場所で暮らしているようでしたら、ぜひともこのページを読んで、たくさんの星を探してみてください!


夏の大三角

 さて、都会で星を見つけるコツは大きく3つあります。それぞれご紹介しましょう。


1.明るい星の位置をざっくり覚える!

 まずは星座早見盤などで、明るい星の位置を"ざっくり"確認します。"ざっくり"ってそんなあいまいな・・・って思いますね。

 例えば右に「夏の大三角」の絵があります。これは、夏の夜空高いところに輝く明るい星3つをつないでできる大きな三角形で、夏の夜空の目印になっています。


 この中で一番明るい星は、こと座の"ベガ"です。大阪市内でも晴れていればすぐ見つけることができます。星座早見や現代だとDS、スマフォのアプリなどを使って"ベガ"の位置をざっくり確認しましょう。大体の方角と地平線からの高さを、おおよそ検討をつけてから夜空を見上げてみてください。それができたら、次はわし座の"アルタイル"。同じようにして探します。


2.「形」に注目する!

 ベガとアルタイルは比較的簡単に見つかるかと思います。ところが、夏の大三角の3つめ、はくちょう座のデネブは2つに比べてやや暗い星です。場合によっては見つけるのが難しいときもあります。

 そこで、2つ目のコツ。星と星をつないでできる"形"に注目する!ということです。夏の大三角は正三角形というよりも、アルタイルを頂点とした細長い二等辺三角形の形をしています。この形に注目して、ベガとアルタイルの位置関係からデネブの位置を探っていきます。


 ここで一つ注意したいのが、星座早見で見ているよりも、夏の大三角などの形は夜空では思っている以上に大きい!ということです。こうして大体の位置に検討をつけてから夜空でじっくり探す、というのが良いです。


3.あとはひたすら星をたどっていく!

 最後、3つ目のコツは夏の大三角のような明るい星が見つかったら、それを目印にして他の暗い星をたどっていく、ということです。


 たとえば、はくちょう座のくちばしで輝く星は都会で見つけるには暗い、3等星です。ぱっと空を見上げて見える人はなかなかいないでしょう。しかし、ベガとアルタイルを線で結んで、その線のちょうど真ん中あたり、ややデネブよりにある!と思って空をじっくり見ていると、今まで見えなかった星がそこにあるとわかります。こんな風に明るい星を目印にして暗い星をたどっていき、見える星の数をどんどん増やしていくのです。


以上、都会での星の探し方をご紹介しました。これは私流のやり方で、子供の頃から実際に空を見上げるときにやっていた方法です。みなさんにとってわかりやすいかはわかりませんが、都会の空で星を探すのは案外楽しいものです。いままで見えていなかったものが見えてくる、星座の形がなんとなくわかるのはとても嬉しい。ぜひ、みなさんもじっくり夜空を見上げてみてください。


ちなみにこのページでは、春・夏・秋・冬、それぞれの季節ごとに見える星空のようすをご紹介しています。 もちろん日時によって星空は移り変わりますので、その季節ならいつでもその配置で見られるわけではありません。だいたいの目安だと思ってくださいね。


 ※現在、鋭意更新中です!それぞれの星座と1等星について記載していく予定ですので、ぜひ気長に待っていてくださいね^^;