タイタンの巨大なクレーター

"タイタニック"クレーター

 土星の衛星タイタンについてはカッシーニ/ホイヘンスの分析結果が次々報告されているところです。
 今度はカッシーニ探査機のレーダー観測によって、タイタンの巨大なクレーターが浮かび上がりました。
タイタンの巨大クレーター(NASA/JPL)

 直径は440km(大阪〜東京の距離ぐらい)です。 何重にもうねが重なっているのが分かります。 直径数10kmの小惑星か彗星核が衝突してできたものだろう、と推測されています。

 タイタンには分厚い大気があり、メタンの雨も降ります。 そのため地球の場合と同じように急峻な地形はならされてれてしまい、 土星の他の衛星(例えば、ミマス)のようなクレーターはあまり見つかりません。

 タイタンの直径は5150kmで、惑星の水星よりも大きいです。 「タイタン」という名前はギリシャ神話の巨人族に由来します(「タイタニック」も金属の「チタン」も同じ語源です)。
 見つかったクレーターも「タイタン級」ですね。

※原文は英語ですがESAのホームページをご覧ください。

2005.2.20記(石坂

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