木星が見ごろ

一番星、見つけた!

 このごろ、日没すぐのまだ明るいうちから東の空にとても明るい星が見えています。 おそらく"一番星"として最初に見つけられるでしょう。

 これは、太陽系最大の惑星、木星です (木星の直径は地球の直径のおよそ11倍。地球が11個ならんでしまう大きさです)。

 2005年4月20日現在の明るさは−2.4等(一等星の20倍の明るさ)です。 ネオン輝く大阪の街中でも、見ることができます。

 望遠鏡で木星を観察すると、縞模様が見えます(下の写真)。
木星(2005年4月16日撮影)
 縞模様のうち、暗い部分は「縞(ベルト)」、白っぽい部分は「帯(ゾーン)」と呼ばれています。

 また、望遠鏡で見ると木星の4つの大きな衛星「ガリレオ衛星」が見えることがあります。 この写真ではガリレオ衛星のうち、一番木星よりを回るイオが左下に写っています (この写真は上が南、左が西です)。
 時間とともに木星のそばを移動するガリレオ衛星を観察するのも楽しいでしょう。

 木星は現在、おとめ座領域にあり、 木星の左下にはおとめ座の一等星スピカが輝いています。 木星は惑星ですので、毎年天空上の位置が変わります。 来年にはてんぴん座に移ります。

 木星は今が一番の見ごろですので、実際の空でご覧になってみてください。 科学館でも5月21日に観望会を開きます。

●撮影データ:
  日 時:2005年4月16日21:48
  機 材:10cm屈折望遠鏡+8mm接眼レンズ+NikonD100
  備 考:ISO800相当、露出2秒
  撮 影:石坂千春(科学館学芸員)


2005.4.20記(石坂

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