月の新しい衝突クレーター!

月面閃光〜いん石衝突の瞬間!

 推定直径14m、深さ3m、新クレーター誕生の瞬間の映像が公開されました!

 アメリカ航空宇宙局NASAの天文学者が2006年5月2日、いつものように月面のモニターをしていたところ、 0.4秒間という閃光に気付きました(NASAのプレスリリースでビデオ映像を見ることができます)。

 明るさと継続時間から、これは直径25cmくらいの小さないん石が秒速38kmで月面に衝突した時のものだと推測されました。 この時にできたクレーターは「雲の海」にありますが、小型の望遠鏡では残念ながら確認することはできないでしょう。

 月面には空気がありませんので、このように小さな石でも猛スピードで衝突してくるのです。 将来月面生活をおくる上で、大きな災害となる危険性も指摘されています。

 地球の場合には空気がありますので、小さないん石が飛び込んできても、空気中でバラバラになったり、燃え尽きたりしてり、 地面にクレーターをつくることはありません。 明るい流れ星として見えるだけです。 夜空の流れ星は地球の生命が空気によって守られている証拠なのです。

※大阪市立科学館のプラネタリウムでは流れ星の正体にせまるを投影中です(2006年8月末まで)。

2006.6.21記(石坂

【天文・宇宙】の話題
科学あれこれ
ホームページへ