銀河形成の場面

銀河、ただいま建設中!

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた形成中の銀河([NASA, ESA, G. Miley and R. Overzier (Leiden Observatory), and the ACS Science Team])  ハッブル宇宙望遠鏡HSTが、まさに作られつつある巨大銀河の姿を撮影しました。
 銀河は数千億の星の集団ですが、いつ、どのように作られたのかはよく分かっていません。 理論的には、小さなガスの塊が集まって銀河に成長するのではないか、と予測されています。

 HSTが撮影した106億光年かなた(宇宙誕生から30億年ほど)のMRC1138−22"くものす銀河"は、理論的予測どおり小さな塊が複雑に絡み合って大きな銀河へと成長していく様子を表しています (そのほかにも多数の銀河が写っていますが、これらはもっと手前にある成熟した銀河です)。
 MRC1138−22はもっとも巨大な銀河の一つで、電波を発する特殊な銀河でもあります。 銀河形成におけるガス塊の衝突と、電波の源である銀河中心の巨大ブラックホールの誕生にはなんらかの関係があるのではないか、とも考えられています。

※原文は英語ですが、HSTのプレスリリースをご覧ください。


2006.10.15記(石坂

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