火星、中接近!

火星、8800万kmまで接近!

 2007年12月19日、地球の一つ外側の軌道を公転する赤い惑星火星が2年2ヶ月ぶりに地球に近づきました。 火星2007年12月19日(撮影:石坂千春) 今回は大接近した2003年8月よりも3000万kmほど、そして前回(2005年10月)よりも1400万kmほど遠くなっています。

 火星は2年2ヵ月ごとに地球に接近しますが、地球よりも軌道の楕円率が大きく、接近時の地球との距離は毎回異なります。 火星はもともと地球の半分(月の倍)くらいの大きさしかありませんので、大きく明るく見えるのは、2年2ヶ月ごとの接近の時だけです。
 右の写真は科学館屋上天文台で撮影したものですが、より詳細な模様は公開されているハッブル宇宙望遠鏡が撮影した火星の写真で見ることができます。

 火星は今、ふたご座領域にあり、−1.5等級と非常に明るく、赤く見えています。

●撮影データ
  日 時: 2007年12月19日18:37
  機 材: 10cm屈折望遠鏡+Nikon D100 (直焦点)
  備 考: ISO800相当、露出4.0秒
  撮 影: 石坂千春(科学館学芸員)

2007.12.19記(石坂

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