M82の超新星

学生が発見した、ここ10年で最も近い超新星


 おおぐま座にある爆発的星形成銀河M82で、ここ10年間では最も近い超新星が現れました(距離1200万光年)。
 発見したのは天文観測実習中のロンドン大学の学生さんです。

 1月21日、フォッセイ博士が指導する4人の学生は、天候が悪くなってきたので、観測を終了するところでした。 その前に、CCDカメラの使い方を実習しようと、雲が切れていたおおぐま座領域のM82に35cm望遠鏡を向けたのです。
 すると学生たちはM82に、それまで無かった光の点があるのに気付きました。
 観測ノイズでないことを確かめるために、別の望遠鏡でも観測しましたが、やはり光の点はありました。

 ここで雲がかかり観測続行はできなくなりましたが、国際天文機関に報告するとともに、世界中の観測者に追観測を依頼し、学生たちがM82の超新星SN2014Jの第一発見者となりました。

 今回M82に現れた超新星はベテルギウスの超新星爆発とは異なり、白色矮星という特殊な星が周りから限界を超える量のガスを集めて爆発したものです。

 学生たちは「こんな発見ができるなんて、信じられない!これからも天文学を続けていく」と話しています。


 原文は英語ですが、ロンドン大学のホームページをご覧ください。

2014.1.24記(石坂

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