銀河は死しても光を残す・・・

銀河団に壊れた銀河の痕跡が見えた・・・

パンドラ銀河団A2744で観測された“迷子星”からの光[NASA, ESA, M. Montes (IAC), and J. Lotz, M. Mountain, A. Koekemoer, and the HFF Team (STScI)]  ちょうこくしつ座にある銀河団A2744(距離:約40億光年)は、別名を「パンドラ銀河団」といいます。
 その名が示すように、この銀河団では、さまざまな興味深い現象が観測されています。

 今回、ハッブル宇宙望遠鏡HSTが、赤外線観測装置を使い、この銀河団全域に、銀河に属しない恒星("迷子星")が散らばっていることを発見しました(図で青く着色されている部分です)。

 銀河団の中では、銀河どうしの衝突や、銀河団による銀河の変形が起きています。

 このような"破壊行為"によって銀河がバラバラにされ、おびただしい数の恒星が銀河団全域に広がったようです。
 これらの迷子星が再び銀河として集まる"希望"はなく、その寿命が尽きるまで銀河団中をさまよい続けます。

★原文は英語ですが、HSTのホームページをご覧ください。

2014.10.31記(石坂

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