浮 き 石 ?
地下鉄中央線の大阪港駅からニュートラムの中ふ頭駅までをつなぐOTS(大阪港トランスポートシステム)線が開通して4年になります。
そのOTS線のトレードセンター前駅西側のATC(アジア太平洋トレードセンター)の一角に、天井に星座の絵が描かれた広場があり、「星の広場」と名づけられています(地図)。
さらにこの広場の四隅には、直径50cmくらいもある丸い石でふたをした噴水(?)のようなものがあります。
ふたをしたといっても石の下からは水があふれ出てきているのですが、この石、よく見ると少し回転しているのです。
「衛生上、手をふれないでください」と張り紙があるのですが、力をかけてみるとこの石はどちら向きにでも自由に回ってしまいます。
つまりこの石は土台の上にじかに乗っているのではなく、土台には触れずに、水の上に言わば浮かんでいるような状態なのです。
直径が50cmくらいあることから、推定150kg。どうしてこんな重い石が水に浮いているのでしょう?
150kgというと重そうですが、この石の重さを水に浮かんでいる面積で割ると、1cm2あたり100g程度しかありません。
この石の乗っている台には、縁が丸い石とぴったり合うくぼみがあって、そのくぼみの底から水が出ています。
石がぴったりふたをしてしまうと、水の出口がなくなってしまいますが、1cm2あたり100g程度なら、普通の水道水の圧力でも押し上げられてしまうというわけです。
ただ、石が押し上げられて水が流れ始めると、圧力もかなり逃げてしまうので、本当はそう簡単な話ですまないのですが…。
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