![]() そのレリーフの左下と右下には天を支える巨人アトラスの姿があります。 このアトラスが肩に担いだ天球をよく見ると、あまりきれいではありませんが、一応本当の星座の並びに合わせてオリオン座やおうし座、ふたご座…などの姿が並んでいます。 でも、あれっ?天球というのは空を球に見立てて、そこに星や星座を描いたものです。 ですから球の内側から見ると星座の並びは正しいのですが、外から見ると裏返しになってしまいます。 天球儀として形になったものは、普通は外からしか見ることはできませんが、それでも内側から見て正しい星座の並びになるように、外から見ると星座が裏返しになっています。
またこの天球には、黄道星座に沿って線が2本の引いてあるようなのですが、黄道なら1本ですよね。 黄道は天球上の太陽の通り道ですが、惑星は黄道からある程度離れるので、この範囲を(黄道十二宮に動物が多いので)獣帯といいます。 この天球に描かれているのは獣帯を表わす線なのでしょうね。 |