![]() この緑色のリスが次から次へと後方へ流れていった後、更に赤・黄色・黄緑色のLED(発光ダイオード)を使った電光掲示板が現われます。 写真ではわかりにくいかもしれませんが、「不思議の国のアリス」の一場面を描いた絵のようです。 でもちょっと待って下さい。 電車は時速70kmくらいで走っているのに、このアリスの絵は後方へ流れることなく見えています。 電光掲示板はちゃんと窓の外にありますし、まさか電光掲示板が時速70kmで電車を追いかけてくるわけではありません。 どうしてぶれることなく見えているのでしょうか? 実はこの「アリスの絵」はぶれていないのではなく、ぶれて「アリスの絵」になっているのです。 トンネルの壁にあるのは、電光掲示板といっても縦横にLEDを敷きつめたものではなく、LEDが縦一列に並んでいるだけ。 電光掲示板というより電光掲示棒(?)という感じですね。 電光掲示棒は、トンネルの壁に縦向きに固定してありますから、時速70kmで走る電車からはぶれて見えます。 そのぶれて見えている一瞬の間に光るパターンを変化させていて、見ている人の目には残像でそれが1枚の絵として見えるのです。 ![]() |