土星、横向き

15年に一度の"串刺し"の土星

 今、土星が見ごろを迎えています。
 その土星を2009年2月24日に、ハッブル宇宙望遠鏡HSTが撮影しました。 土星([NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)])

 上部に丸いオレンジ色の点と黒い点が見えます。 これは土星の衛星タイタンとその影です。
 また、左側の環の上に、2つの小さな白い点が見えますが、これらも衛星で、明るいほうがディオーネ、暗い方がエンケラドゥスです。

 なお、土星は今年、地球に対してほぼ真横を向いていて、環が細くなっています。 今年の8月〜9月が最も細くなり「環が消失」します。
 このような現象は土星の約30年の公転周期にともない、15年に一度起きます。
 今、望遠鏡で土星を観察すると、まるで「串の刺さったタコ焼き」のように見えます(下の写真)。
 

 原文は英語ですがHSTのプレスリリースをご覧ください。

※土星は2009年3月現在、しし座領域にあります。
土星(大阪市立科学館屋上天文台にて撮影)
2009.3.26記(石坂

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