水だけでできた系外惑星?

地球より大きな「水球」?

水の惑星GJ1214bの想像図[ NASA, ESA, and D. Aguilar (Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)]  アメリカ航空宇宙局NASAのハッブル宇宙望遠鏡HSTが、なんと、水だけでできた系外惑星を発見しました。

 この系外惑星GJ1214bは、へびつかい座領域で、地球から40光年のところにあります。 その大きさは地球の2.7倍、質量は地球の7倍です。

 赤色わい星(赤くて、太陽よりも小さな星)のすぐ近く(200万km)を、たったの38時間で回っています。 つまり、1年がたったの38時間しかないという、地球とは似ても似つかない星です。

 この惑星はもともと、もっと外側にあって冷たい氷だけでできていたものが、内側に落ちてきて今の位置になり、赤色わい星からの熱で溶けて水になったようです。
 現在は暑すぎて生命が住める条件にはなっていませんが、一時期、生命にとってちょうどいい暖かさだったかもしれない、とも予想されています。
 その期間が長く続いていれば、生命の住む海の星だったかもしれませんね。


 原文は英語ですがNASAのプレスリリースをご覧ください。

※プラネタリウム番組さがせ!第2の地球でも、水だけでできた系外惑星を紹介しています。

2012.2.22記(石坂

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