ガラスのような(色をした)系外惑星

瑠璃色の惑星が見つかった

 "青い惑星"といえば、地球の代名詞ですね。 宇宙から地球を見ると、海の青色が地表の70%を占めているからです。
 また、地球は環境のはかなさを強調して、“ガラスの星”と呼ばれることもあります。
 もちろん、地球がガラスでできているわけではありません。

 今回、ハッブル宇宙望遠鏡HSTが、文字通り、青い系外惑星を観測しました。

 こぎつね座方向、太陽系からは63光年離れたところにあるHD189733という星をめぐる惑星です。
 
 ただし、この“青い惑星”は、本当は地球とは似ても似つかない姿をしています。
 中心の星(太陽系で言えば太陽にあたる星)のすぐ近く(約460万km⇔地球の軌道半径は約1億5000万km)を公転し、いつも同じ面を中心星に向けています(つまり、昼の半球は永遠に昼間、夜の側は永遠に夜が続く)。
 そして、昼の側から夜の側へ猛烈な風が吹いています。風速2000m(時速7200km)!
 気温もすごいです。最高気温はガラスも融ける1100℃!
 
 というわけで、なんとこの惑星では、融けたガラスの雨が、横なぐりで降っているらしいのです!
 宇宙は広いです。なんとも不思議な星があるものですね。

※原文は英語ですがHSTのプレスリリースをご覧ください。

2013.7.18記(石坂

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