あらま、そんなご近所に!

ケンタウルス座α星Bの惑星が発見された

 ヨーロッパ南天文台ESOの研究グループが、これまでで最も太陽系から近い系外惑星を発見しました。
 なにせ、私たちの太陽を別にすれば、地球から最も近い恒星であるケンタウルス座α星(距離4.3光年)の周りを回る惑星なのです。

ケンタウルス座α星B系の想像図([ESO/L. Calcada/Nick Risinger (skysurvey.org)]) 

 ケンタウルス座α星は3つの恒星(A、B、プロキシマ)からなる3連星です。
 このうち、AとBは太陽とよく似た性質を持つ星で、互いの重力で引き合って回っています。

 今回、ESOの研究者たちは、B星に地球とほぼ同じ大きさの惑星があることを発見しました。
 この新しく発見された惑星は、B星から約600万kmのところを、たった3.2日で公転しています。
 600万kmというと、地球と太陽の間の距離の4%にすぎませんから、熱すぎて、とても生命生存可能とは言えません。

 それでも、広い宇宙の、こんなご近所に系外惑星がある、それも地球サイズの小さな惑星がある、ということは、第2の地球がいたるところにある可能性を示唆しています。
 今度星空をながめたら、「あの星には惑星があるのかな?」なんて、想像してみてください。

★原文は英語ですが、ESOのホームページをご覧ください。


2012.10.24記(石坂

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