準惑星探査機、"新天地"に"ドーン"と接近中!

1.ケレスにドーン!

 アメリカ航空宇宙局NASAの探査機ドーンがさらにケレスに近づきました。

 5100kmまで接近した5月23日の写真を見ると・・・まるで望遠鏡で見た月みたいです!
 1月に撮影された写真と比べると、その違いは一目瞭然です。 解像度が格段に上がり、小さなクレーターまで見えるようになっています。
 よーく見ると、表面には微小なクレーターが無数にあります。 これらは大きなクレーターができる時に飛び散った破片が作った二次クレーターです。

 2015年6月3日にドーンはケレスの上空4400kmの周回軌道に入ります。
 ケレスには水(氷)があると考えられています。
 ドーンはケレスの水も探査する予定です。
 はたしてケレスの水は地球の水と同じ起源なのでしょうか・・・?
 
★原文は英語ですがNASAのプレスリリースをご覧ください。


2.見たことない!冥王星の新しい眺め


 同じくNASAの冥王星探査機ニュー・ホライズンズも順調に飛行を続け、冥王星まで7700万kmに迫りました。

 左は先月(4月16日に)撮影された冥王星、右は今月12日に撮影されたものです。
 写真の解像度はまだそれほど高くはないですが、冥王星の表面に模様があることが、すでに見て取れます。

 ニュー・ホライズンズは1日に約120万kmずつ距離を縮め、7月14日頃に冥王星に到着します。
 2006年に地球を出発してから47億km(通信するのに4時間20分もかかる!)旅してきました。
 がんばれ、ニュー・ホライズンズ!“新天地”は、もうすぐです。

★原文は英語ですがESAのプレスリリースをご覧ください。


2015. 5.29記(石坂

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