ホシ ヲ メグル センイチ ワ
★ 2012年1月22日 第77話 金星台に火星が丘(火星が丘編) 76話金星台編に続き、火星が丘の紹介です。 火星が丘があるのは、米国アリゾナ州フラグスタッフという人口5万人ほどの町です。米国なので英語の表記が正式で、Mars Hill です。フラグスタッフの西のはずれ、といっても小さな町なので、中心部から1kmあまり西の丘陵がそのようによばれています。米国は通りで住所を示しますが、West Mars Hill Road 西・火星が丘通があります。 この火星が丘には、ローウェル天文台があります。私設ですが、れっきとした研究機関です。1930年には、ここに所属していたトンボーが、冥王星を発見しています。ここにはローウェル天文台以外には何もなく、ローウェル天文台があるから火星が丘なのです。 では、なぜ「火星」が丘なのか。ですが、これはローウェル天文台の設立者の観測テーマと関わりがあります。設立者のパーシバル・ローウェルは、貿易商で日本にも長期滞在したことがある実業家です。彼は、蓄えた財産で後半生を天文学に捧げることとしました。そのきっかけは、火星に人工的な建造物=運河がある、というニュースでした。ローウェルはこの運河の研究のために天文台を作り、観測研究をしたのです。 火星にとりつかれたローウェルがいる場所ということで、火星が丘という名前が定着したのか、ローウェルがつけた名前なのか。これはまたの機会に調べることにしましょう。
★ 2012年1月20日 第76話 金星台に火星が丘(金星台編) 金星台に火星が丘、実際に存在する地名です。もちろん、それぞれ金星と火星にちなんだ名前です。まずは金星台のご紹介を。 金星台があるのは、兵庫県神戸市中央区。JRの元町から、山の手へ1kmほどのぼっていくと、諏訪山公園というのがあり、その中の一角が金星台といわれる展望台です。それはあります。 ここには二つの大きな碑が建っており、一つは江戸末期〜明治にかけて活躍した江戸幕府の軍艦奉行だった勝海舟が、1864年につくった神戸海軍操練所においた「海軍営之碑」。この海軍操練所に「あの」坂本龍馬も参加していたことで有名です。ちなみに、神戸海軍操練所そのものは、もちろん海沿いにありました。碑が保存されていて、こちらに移されたということです。 そしてもう一つは、金星観測記念碑で、これこそが、金星台の名前の由来なのです。かつてここで金星の観測がされたということなのですね。 では、それはなんであったかというと、金星が太陽の前を横切る、金星の太陽面通過(金星日面経過)という珍しい現象の観測が行われたのです。時は、1874年(明治7年)12月9日。これが観測できるのは、東アジアだったということで、日本まで、アメリカ(長崎)、フランス(長崎、神戸)、メキシコ(横浜)がそれぞれ観測隊を組織して遠征していたのです。そして、金星台には、フランス隊が陣取り、観測に成功したとのことです。それが、地名として残ったのですね。 ちなみに、金星の太陽面通過は、全世界で見ても、最近では1874年、1882年、2004年に起こっており、次は2012年6月6日、さらに次はなんと2117年と予報されています。一生に一度あるかないかの現象なのですね
| |
|