調査・研究

調査・研究というと難しく聞こえますが、要するに日々勉強している事柄を色々まとめたページです。


星景写真
2016年5月22日

第5回:大阪の夜景と月と火星

 今年は多くの惑星が夜空をにぎやかにしています。まず、南西の方角に-2等級の明るい木星が光っています。

おそらく今の時期、一番星として夕空に最初に見えてくるのではないでしょうか。


 そして、夜9時頃になると南東の方角にひときわ明るく光る赤い星があります。5/22に衝を迎え、5/31に地球に最接近をする火星です。火星も-2等級とひときわ明るく目立っています。西の白い木星、東の赤い火星、といった夜空となっています。

 衝とは、惑星が地球に対して太陽と反対側にやってくることを言います。火星が衝を迎えた5/22は、ちょうど満月の日。満月も地球に対して太陽と反対側にやってくるときに見えます。せっかくなので、そんな月と火星を撮影しようと休みを利用して淀川の河川敷に向かいました。


昇りゆく月(20160522)

▲昇ってきた月(肉眼ではもっと赤く見えました)


 大阪の高層ビル群から昇ってくる月は、何度見てもカッコイイです。森や海といった自然の風景も好きですが、大阪生まれ・大阪育ちの私にとっては、このゴチャゴチャした高層ビル群も、星を見るには邪魔な街明かりも、なんだか安心する風景なのです。


大阪の夜景と月と火星(20160522)

▲大阪の夜景と月と火星


 ちなみに、本当は月の下らへんに土星があり、火星の左下らへんにさそり座の一等星アンタレスが赤く輝いているはずなのですが…、まだ高度もそこまで高くない時で、月明かりも明るかったせいか、全く見つけられませんでした…。